「視力矯正 コンタクトレンズの特性と歴史」 についてのコンテンツ
【視力矯正 コンタクトレンズの特性】
コンタクトレンズとは、”視力矯正を目的とする高度医療管理機器”です。コンタクトレンズという名称は、眼球に直接触れるという意味の英語の《contact(接触する)》に由来します。材質はおもに透明プラスチック製で、角膜(黒目)の表面に乗せることで視力矯正することができます。正確には、”目に乗せる”というよりも、”涙の上に浮かべる”という表現が的確でしょう。眼鏡に比べて、視界にゆがみが少なく、ナチュラルな見え方なのが特長です。
黒目の動きと連動しているコンタクトレンズは、視界のすみずみまでしっかりと見渡すことができ、視野が広いため、スポーツなどにも最適です。眼鏡のようにフレームが視界をさえぎったり、レンズが曇ったりすることもなく、顔のイメージを変えることもないので、審美性にも長けているといえます。
指先に乗せると、眼球のカーブに沿っておわん型をしているのがわかります。眼球のカーブ(=ベースカーブ、略してBC)は人によって違うため、購入の際はベースカーブ(BC)の数値に気をつけなければなりません。たとえ度数が同じコンタクトレンズでも、ベースカーブ(BC)が違う場合は他人に譲渡してはいけません。ベースカーブが眼球に合っていないと、眼球に密着せず落としてしまったり、角膜に傷が付いたりしてしまうおそれがあります。
コンタクトレンズによる視力矯正はもはや一般的なものとなりましたが、レーシックなどの視力矯正手術の普及により、視力矯正法の中での今後の位置づけは変わっていくと予想されます。
【コンタクトレンズの歴史】
現在の視力矯正の中でもっとも普及しているコンタクトレンズ。その始まりは一体どのようなものだったのでしょうか。
コンタクトレンズのしくみの原案は、なんとあのレオナルド=ダ=ビンチ!!水を張った球形のガラス器に目を浸し、中に沈めたガラス球を見つめることで、屈折視力矯正が可能になるという解説イラストが現存しているのだそう。1500年代にすでにこの案は存在していたというから驚きです。
その後、コンタクトレンズは視力矯正目的ではなく、角膜保護目的で開発されました。1800年代に、初めて視力矯正目的でウサギ用のコンタクトレンズが作られます。人間に初適用されたのは1800年代後半で、アウグスト・ミューラーという人物が自身の目に実験装用しています。このとき痛みのため長時間装用はできませんでしたが、視力矯正の効果が得られました。
そして、順調にコンタクトレンズの研究開発は進み、眼病用レンズや視力矯正用レンズが改良されてゆきますが、この頃のコンタクトレンズはガラス素材であったため、まだ長時間の装用は困難なものでした。
1900年代には、ハードコンタクトとしてプラスチックレンズや合成樹脂レンズが発明されますが、酸素透過率不足のため、長時間装着者に角膜障害などが起きました。そこで、酸素を透過させるためのレンズ研究に着手。素材改良を重ね、酸素透過率の高いハードコンタクトレンズが完成、長時間装用に耐えられる製品となります。
1900年代後半、ソフトコンタクトレンズ開発に成功。装用感のよさから、ソフトコンタクトレンズは世界的に幅広く普及していき、その流れのまま現在に至ります。